緊急事態令でションボリな大阪の街。
西成あいりん地区だって例外ではありません。
まあ、西成以外の街の飲食店が8割9割閉店しているのに比べて
あいりんの飲食店は5割くらいは営業しているらしいですが。
西成の激安ホテルやドヤ宿は台所なんかついてないから自炊できない。
外食店はおっちゃん達の生活インフラなんですよね。
閉めるわけにはいかないワケです。
それはともかくゴールデンウィークです。
いや、会社が休みの人やテレワークの人もいるので
あんまりゴールデンウィークっぽくないですが、ゴールデンウィーク。
本来なら西成の激安ホテルも観光客需要が激増して
宿泊料金が値上げされるシーズンなのですが・・・
お察しの通り、この状況ですから例年のような値上げはされてないみたいです。
ホテルの予約サイトから実際の値段をチェックしてみました。
（いずれも5月3日から4日のシングル部屋宿泊プラン）
ホテル中央クラウン4500円
ホテル中央ブリッジ2800円
リボーンOYOホテル2800円
FP HOTELS 難波南 5月末まで臨時休業
FP HOTELS Grand 5月末まで臨時休業
ホテル新今宮 カプセルルーム 2800円（ゴールデンウィーク値引き）
ホテル来山 1500円（ネットカフェの会員券をもってくればネカフェと同料金で宿泊可能なプランを新設）
ビジネスホテル加賀 ネカフェ難民支援プラン1900円
ビジネスホテル大洋 ネットカフェ難民支援プラン 1000円 リモートワーク支援
ホテルジパング 6月末までの限定プラン 1600円 マスク1枚プレゼントサービス
PARK INN 1000円
FPホテルは休業しているみたいです。
設備が豪華なので維持費がかかってお客が少ないと赤字が多く出てしまうのでしょう。
GW中にホテルが休業するなんて普通では考えられない事ですが、外国人観光客が来ないこの状況なら賢明な判断なのかもしれません。
それ以外のホテルは創意工夫を凝らして営業を続けています。
ネットカフェ難民支援の割安なプランや、テレワーク支援のプラン。
なるほど、テレワークって一見、満員電車に乗らなくてよいように思えますが
ずーっと家の中で仕事をするのはヤッパリしんどいでしょう。
家庭持ちの人は、子供がうるさかったり、たとえ夫婦仲が良くても
24時間一緒に居たらお互いストレスになってしまいそうです。
だから、西成の激安ホテルで一人集中して仕事をするのは良いかも。
費用は1000円ですからね。安い。
また、通常の宿泊プランもゴールデンウィーク中ですが通常料金に
なっています。
例年ならゴールデンウィークの時期は早い目に予約を取らないと
部屋が埋まってしまうのですが、今年は前日でも余裕で予約が取れます。
多分、ガラガラなんでしょう(>_<)
だから値段も通常通り・・・どころか割安になってるところも有るみたいです。
・・・・・この状況をみるに、残念ながら西成あいりん地区を海外旅行客向けの
ホテル街として開発するここ数年の政界や財界の計画は失敗したとみて良いでしょう。
コロナ騒ぎが日本国内で限定するなら1年半くらいで解決したとしても
海外ではいつ終息するのかわからない。
旅行客の入国手続きも体調の検査やらイロイロ面倒になるでしょうし
以前のように沢山の海外旅行客が日本に来るような状況は3年くらいは
無いと思って間違いないっぽい。
だからなのでしょう。
インバウンド需要を見込んで強気の価格設定をしていたホテル側も
もとの日本人の貧乏旅行者やドヤのおっちゃんの宿泊需要に合わせた
料金設定に戻しています。
だったら、あいりん地区は昔のあいりん地区に戻ってしまうのかというと
そうでもないんじゃないでしょうか。
西成ホテルはネットカフェ難民という新しいお客さんを迎え入れる努力をしていますから。
ネットカフェ難民はネットで日雇いのバイトを探したりして生計を立てていて
現代的な雰囲気はありますが、実質的には総合センターで仕事を見つけて現場で働いていた日雇いのおっちゃんと同じでしょう。
だったら、あいりんの街はネットカフェ難民的な人たちにとっても便利で使い勝手が良い街であるはずです。
ホテル大洋のネットカフェ難民支援プランは料金が1000円ですからネットカフェよりも割安でしかもネットカフェにはない大浴場付き。
これを機会に、ネットカフェ難民の人たちも
「あれ？西成のホテルって怖いと思ってたけど意外に快適だな」
と思ってもらうことが出来れば、西成の街の若返りにつながるかも(^^)/
