いま、若者の間で東京都心の新築・築浅で部屋の広さは超コンパクト(3畳ほど)な賃貸物件が流行っているらしいです。
まあ、東京の山手線の内側では普通の大きさ(6畳以上)のアパートを借りれば、平気で10万円以上の値段がするのに対して、コンパクト物件は10万円以下の家賃なので、これなら若者でも何とか支払える金額ということなのでしょう。
広さ3畳の部屋というと、私みたいなオッサン世代はビンボーで惨めな印象を持ってしまうのですが、最近の部屋は小さなスペースを上手に使えるように設計されていて、見た目も都会的で小奇麗なのでぜんぜんイイ感じらしいです。
それに、最近の若者は「若者の○○離れ」なミニマリストブームで物欲がないのでモノもあまり持っていない。スマホがあれば電子書籍だから本棚もいらないし、ネットがあるからテレビなんて観る必要がありません。
そんなわけでモノが少なければ、部屋のスペースが小さくても問題ないのです。
ちなみに風呂はシャワーで済ませる。キッチンの料理スペースも手狭で使いにくいけれど、そもそもみんな自炊はせずに外食をするのだから関係ありません。
西成のオッサンは元祖ミニマリスト
いやー、ついに時代が私たち西成系底辺オッサンに追いついてきたみたいやね。
部屋は3畳、荷物はコインロッカーに入る程度の量。自炊はせずに食事は玉出の弁当、暇なときは街をうろついて時間をつぶす。
ウチ等って、元祖ミニマリストやん?同じミニマリストとしてコンパクト物件に住む若者には親近感を覚えるわ。若者のほうは一緒にするなと思うだろうが(^^)
でもなー、一つ気にかかる点があるんだよ。家賃8万円や9万円って高過ぎでしょ。
ワイは大阪でアパートを借りて住んでるんだけど、部屋の広さは9畳で家賃は1万8000円。水道代と共益費を入れても2万2000円です。安い。超安い。
築年数はそれなりにたっているけど、別に全然汚くないし部屋はフローリングでお洒落?です。まあ、キッチンは手狭でトイレと風呂が一緒のユニットバスですが慣れれば別に問題ありません。
場所は大阪の都心から離れていますが急行が止まる駅に徒歩5分でいけるので超便利です。
東京だけじゃない。大阪もあるんやで
そう、東京にこだわらなければ、大阪だったら東京よりもずーっと安い家賃で広い部屋に住むことができるのです。
まあ、そりゃね。東京は良い街ですよ。景気が良いから仕事が沢山あるし、時給もよい。地方は時給が低いし、碌な仕事が無いですからね。だから、若者が東京を目指すのは理解できます。
でもね、大阪だって東京と同じくらいに仕事が沢山あるし、時給だって悪くありません。
東京は収入と家賃のバランスが崩壊してしまっているように思います。
いくら時給が高くても家賃が高すぎでしょ。まともに生活できない。
それにたいして、大阪はむしろ収入に対して家賃が安すぎます。いい方向にバランスが崩れている。時給を払う経営者やアパートを貸す大家にとっては損だけど、私たち底辺労働者には有利です。
っていうかね、東京の家賃の高さは経済的な合理性だけでは説明が付かない。
若者が経済的合理性を無視して高いアパートを借りてまで東京に住みたい理由。それはテレビです。なにもかもテレビが悪いんだよ。
全国ネットのテレビ局は全部東京にあるでしょ。で、六本木はお洒落。原宿には芸能人のお店がある。池袋のデパ地下お惣菜特集・・・みたいな東京の話題ばかり取り上げた番組を全国ネットで放映する。
こんな番組を観て育った地方の若者は東京に憧れてしまうのは当然ですよね。
東京に住んでいる政治家、役人、マスコミなどに勤めるエリートは自分達が住んでいる東京の価値を高めるために日本全国津々浦々に東京中心の世界観をテレビの電波に乗せて地方の若者を洗脳しています。
公共の電波を私利私欲のために使っているのです。クソ過ぎます。
だから、オッサンは主張したい。
少子化が進んでいる現在、地方の若者が都会に出たいと考えるのは当然でしょう。
でも、都会イコール東京じゃないですよ。
大阪だって、名古屋だって、仙台だって、福岡だって都会です。
むしろ、皆が経済的な合理性を無視して東京を目指している現状では東京以外の大都市に住んだほうがお得です。いやマジで。