このブログでは主に西成の激安ホテルを紹介しています。
西成には2000円以下で宿泊できる清潔で必要最小限の設備が整ったホテルが沢山あります。
周辺の新世界や日本橋、難波のビジネスホテルは平気で一泊1万円以上するのだから西成のホテルは桁外れの安さです。
西成で安いのはホテルだけではありません。
格安スーパーの玉出は弁当やお惣菜が激安。まあ、微妙な味のお惣菜もありますが(^^)
ジュースの自販機は100円以下、それどころか30円のジュースもあったりる。
そんな、なんでも安い西成なのにアパートの家賃だけは安くありません。
普通に4万円します。全然、安くない。
4万円の家賃は周辺の阿倍野区や浪速区のアパートと殆ど差がありません。
それどころか、西成のアパートは広さが4畳ほどで風呂・トイレは共用のシンプルな間取りがほとんど。部屋の施設を考慮に入れれば阿倍野区や浪速区のアパートのほうがずっとお得です。
なんでも格安のはずの西成なのに、なぜアパートの家賃だけは高いのか?
その理由は・・・・・生活保護の家賃補助です。
つまり、生活保護の支給額が最高レベルの地域です。
等級1級の1の生活保護支給額は生活扶助が単身世帯で8万円。そして・・・
住宅扶助額が3万9000円です。
つまり、西成のアパートが風呂・トイレ共用なのに4万円もするのは住宅扶助を受けることを前提としているわけです。
で、そう考えると風呂・トイレ・キッチンもない西成のアパートは格安です。
風呂・トイレが共用なのだから電気代も水道代も家賃に含まれています。
キッチンが無いのだからガス代は必要ありません。
そのうえ、ほとんどの物件がはじめからテレビ、冷蔵庫、布団を備え付けなのだから生活に関する細々とした出費がすべて家賃の中に含まれていることになります。
家賃扶助なのに生活費として使っているわけです。
これはセコい・・けどお得です(^^)
西成に若い女子?
さて、なかなか魅力的な西成の生活保護生活ですがマスコミやネットでよく言われるのが生活保護に関連した貧困ビジネス。
いわゆる囲い屋の存在です。
あいりん地区を散歩していると時々、20代~30代くらいの若い女の子が歩いているのを見かけます。
その女の子達は安宿目当ての韓国や東南アジアの観光客とは違います。
また、萩之茶屋商店街から動物園駅前商店街に林立する中国人経営のカラオケ居酒屋のホステス的な女の子とも違う。
宗教やボランティアの女の子とも違う感じ。
なんて言うんですかね、見た目は素人っぽいんだけどあきらかに働いてない系女子のオーラをまとっているコンパニオンな感じの女の子?そういう感じの女の子が西成の街を歩いているのを時々見かけるんです。
一体、この正体不明の姉ちゃん達は何者なのだろう?
私は昔から気になっていたのですが・・・・
”
――誰が声をかけるのか。
「若い姉ちゃんに決まっとるやろ。最近この地区に若い娘多くいるやろ。あれは介護やNPOといった囲い屋の手先だよ」
――確かに最近、西成に若い女性が目立ってきた。
「NPOも若い姉ちゃん集めて頑張ってるけど、こっちは水商売上がりの娘を集めとるから、ホームレスからの人気が違うわ。それに半年に1回くらいは若い娘にホームレスの部屋に遊びに行かしとる。あいつらも喜ぶんや。アフターケアばっちりや」
”
ということらしいです・・・・
そうか、囲い屋さんの斡旋でアパートに入ったら元キャバ嬢が部屋に遊びに来てくれるのか。最高やん(^^)
だがしかし、好事魔多し!!
こんな事件もあります。
2013年12月 大阪府 「ロイヤル花園」の高齢者虐待 - 明日、虐るかも・・・
西成の高齢者向け賃貸住宅「ロイヤル花園」で起きた事件。
施設管理者側が高齢の入居者に対して虐待をおこなっていた。
”
■虐待の内容
虐待があったと判断した者 42名(65歳以上37名、65歳未満5名)
【内訳】 ※複数の虐待種別の重複ケースあり
(1)経済的虐待 36件
金銭管理の委任を受けている入居者36名の預貯金を明確な理由がないにもかかわらず不当に引き出した事実をもって金銭搾取があったと判断した。
・ロイヤル花園の金銭管理担当者が、平成25年2月18日から平成25年4月24日の間に上司の指示により入居者36名の口座から7,690,000円を引き出し、当該出金状況が記載された通帳を破棄し、各入居者の金銭出納簿にも記載せず、現金を紙袋に入れて持ち歩いていた。本市の調査において、出金した金銭の使途を尋ねても十分な説明が得られなかったことから、不適切な出金と認定し、本市の指導により入居者各人の口座に同額を返還させた。
・この他にも、不審な金銭の管理状況が多数あり、引き続き確認作業を行っている。
(2)身体的虐待 1件
入居者1名を居室内に閉じ込め行動制限を行っていた。
・内側からドアを開けることができない状況下で入居者1名を居室内に閉じ込めていた。
(3)ネグレクト 12件
パンフレットやホームページで「24時間介護スタッフ常駐」と広告し、要介護度が高い高齢者を受け入れていたにもかかわらず、12名の入居者についてロイヤル花園として十分な世話がなされていなかった。
・各居室には壁にインターホンが設置され「ナースコール」と称しているが、寝たきり状態の入居者は手が届かず助けを求めることができない状態に置かれていた。
・おむつが汚れた状態で放置、爪が伸び放題、室内の不衛生、シーツの不衛生、異臭など。
”
こ、怖いがな(;д;)
ただ、この事件は2014年以前の事件でその後、貧困ビジネスが大きな問題になったので取締りが強化されたらしいです。
だから、現在の福祉アパートはこんな無茶な搾取や虐待は行っていないらしいです。いや、「らしいらしい」と伝聞情報で申し訳ないのですが・・・
でも、西成の街に出入りしている私自身の実感からしても上記のような陰惨な事件が林立する福祉アパートで実際に行われているとはとても思えません。
現在のあいりん地区は良くも悪くもノンビリゆるーい雰囲気です。
もちろん、犯罪行為は人目に付かないように行われるものですから、私が知らないだけで裏では酷い虐待や搾取が行われている福祉アパートもあるかもしれません。
しかし、このブログでも紹介している西成の格安ホテルの多くがホテル業と平行して福祉アパートの事業も行っています。
多くのホテルのロビーに「生活保護希望者、相談乗ります」みたいな西成ではお馴染みの貼紙があります。
普通に考えて公明正大に営業しているホテル業と平行して行われている福祉アパート事業が表に出せないようなヤバイ営業をおこなっているとは考え難いですよね。
だから、現在の福祉アパートはたぶんそこまで酷いものではないと思うのですが・・
まあ、しかし基本的に生活保護を受けるのなら人に頼らず自分で仕組みを勉強して受給したほうが安全ではあるでしょう。
私は昔、学校の先生に「勉強なんてしたって社会に出たら役にたたんやん」などと生意気を言ってたモンですが・・・うん、やっぱり勉強は必要だわ。とくに俺たち底辺には・・・